エッセンシャルオイルの小瓶を買ってみたけれど、
どうやって使えばいいの?そのまま身体に塗っていいの?
おうちでのボディートリートメントにアロマの精油(以下、エッセンシャルオイル)を使ってみたくて購入したけれど、いざ始めようとすると、「薄める?」「なにで?」「そのまま皮膚に塗ってはいけないの?」といった疑問が出てくると思います。私も最初はそうでした…。
でも実は、一度トリートメントオイルの作り方を覚えてしまえば、とっても簡単に日々の生活に取り入れることができるのです。
エッセンシャルオイルは、皮膚に塗る際は必ず希釈して(薄めて)使います。
これまで何種類ものトリートメントオイルを作ってきたIFPA(アロマセラピーの本場イギリスの、国際プロフェッショナルアロマセラピスト連盟が主催する国際資格)の資格を持つ筆者が、エッセンシャルオイルの基本的な知識から、トリートメントオイルを作る時に準備するべき道具や、一度覚えてしまえば今後もずっと使える便利な計算式などをご紹介していきます。
ご自身で作られたトリートメントオイルを、お風呂後や寝る前の癒しの時間に使ってみませんか?
エッセンシャルオイルの基礎知識
本題に入る前に、エッセンシャルオイルの基礎知識についてふれたいと思います。
エッセンシャルオイルとは
エッセンシャルオイルとは、「植物の葉や花、根、幹、枝、樹脂、果皮などから抽出された、芳香性が高い成分」です。
「芳香性が高い成分」とは、私たちが芳しい香りと認識する成分ということ。
誰しもが、花や草木の香りを嗅いで「良い香り〜」とホッとした経験があるでしょう。
この、気持ちをホッとさせる、心を癒す力こそが、エッセンシャルオイルのエネルギーなのです。
エッセンシャルオイルの使い方
エッセンシャルオイルは、植物の成分がギュッと詰まった、大変刺激の強いものです。
そのため、エッセンシャルオイルは、肌に塗る際は必ず希釈して(薄めて)使います。
フェイシャルに使う場合は1%濃度に、ボディに使う場合は2%濃度に…というように。めんつゆを水で薄めるようなイメージです。(薄める方法は後ほど詳しく解説しています。)
直接肌に塗ることで、皮膚が赤くなったり、痒みが生じたりする危険があります。医師や専門家に相談しながら、十分に注意して使いましょう。
トリートメントオイルの作り方
それでは本題、トリートメントオイルの作り方です。
準備するもの
準備するものは、たったのこれだけ。
・エッセンシャルオイル
・植物油(ホホバオイル、アーモンドオイルなど)
・ビーカー(できれば5ml単位で測れるもの)
・マドラー(家にあるスプーンなど、かき混ぜられればOK)※食用とは分けましょう。
手順
ここでは、2%濃度に薄めたボディー用のトリートメントオイルを20ml作ります。
①ビーカーに、植物油を20ml入れます。
②①に、エッセンシャルオイルを8滴垂らします。
③マドラーでよくかき混ぜます。
以上です!簡単だったでしょう?
ただ、「20mlに8滴」というのが難しいところ。次に、エッセンシャルオイルを薄める方法について詳しく解説していきます。
一度覚えたら簡単!便利な濃度計算式
「希釈」とは、「濃いものを薄める」ということ。めんつゆを水で薄めるようなイメージです。植物の成分が詰まった刺激の強いエッセンシャルオイルを、植物油で薄めます。
植物油とは、有名なものでいうとホホバオイルやアボカドオイル、アーモンドオイルなどがありますが、植物から取れた油のことで、トリートメント時の潤滑剤として用いられます。エッセンシャルオイルは植物油に溶ける性質をもち、植物油によって体内へ届けられます。
少し話が脱線しましたが、本題。
使うエッセンシャルオイルの滴数を算出するには、以下の計算式を利用します。●や▲に数字を当てはめれば、エッセンシャルオイルを何滴使えばよいのかがすぐにわかります。
●ml×▲%÷0.05ml=■滴
●:キャリアオイルの量(ml)
▲:2%の場合は、計算式に0.02を挿入 ※「2」を挿入しないように要注意!
0.05ml:精油1滴の量(ml)
■:●のキャリアオイルに垂らす精油の滴数
例えば、「20mlのキャリアオイルに2%濃度で薄める」場合は、「20ml×0.02÷0.05ml=8滴」
つまり、20mlのキャリアオイルにエッセンシャルオイルを8滴垂らせば完成です。
ボディーとフェイシャルは同じ濃度でいいの?
かかとと手のひら、どちらのほうが皮膚が薄いか、、、すぐにお分かりですよね。
このように、皮膚は身体の部位によって薄さ、デリケートさが変わってきます。
身体とお顔。もちろんお顔のほうが皮膚が薄くデリケートで、何かあると荒れやすかったり反応が出やすい部分ですよね。
身体とお顔、それぞれエッセンシャルオイルを何パーセントに薄めるかについては、数多くあるアロマセラピーの協会、国や地域などによっても推奨されている濃度は様々ですが、基本的には、一般の成人に対しては、ボディには2%濃度、フェイシャルや頭皮には1%濃度での使用が良いでしょう。
希釈濃度早見表
以下は、植物油の量に対して精油が何滴必要かについて、濃度別にまとめた早見表です
0.5% | 1% | 2% | 3% | 5% | |
---|---|---|---|---|---|
5ml | – | 1 | 2 | 3 | 5 |
10ml | 1 | 2 | 4 | 6 | 10 |
20ml | 2 | 4 | 8 | 12 | 20 |
30ml | 3 | 6 | 12 | 18 | 30 |
まとめ
今日は、エッセンシャルオイルの薄め方についてご紹介しました。ぜひ活用してみてくださいね。
アロマセラピーは、「良い匂い~!」と深呼吸するだけで、緊張がとけてリラックスすることができます。
使い方をマスターして、日常生活にうまく取り入れてみてくださいね。
英国IFPA認定アロマセラピストの資格を持つ、一児の母。オーストラリア在住。
「アロマで心を変える。毎日が変わる。」をテーマに、アロマセラピー・タッチングセラピーを中心としたサービスを提供しています。
その他、オーストラリアでの子育てについての情報も発信しています。
コメント