【アロマセラピストが解説】精油購入時にチェックするべき3つのこと

アロマセラピー

精油って価格もピンキリだし色々種類があるから難しそう…購入するときのチェックポイントを知りたい!

こんなお悩みを持たれたことはありませんか?

安全で正しい精油を選ぶためには、おさえるべきポイントがあります。

アロマセラピストである筆者は、これまで何種類もの精油を購入してきました。
今回は精油の基本的な知識から、精油を購入する際にチェックするべきポイントを解説していきます!

ここでは、初心者の方でも確認しやすい3つのポイントをまとめてみました。

良質な精油を選ばなければ、アロマセラピー本来の力を感じることはできません。

ぜひ購入時のポイントをおさえて、本物のアロマセラピーを体感しましょう!

アロマセラピーは医療ではありません。体質や体調、利用方法によっては、かえって健康を損ねる可能性もあります。必要に応じて医師や専門家に相談しながら使いましょう。筆者は、本ブログにより生じた損傷、負傷、その他事象について責任を負うことありません。

精油とは

精油とは、エッセンシャルオイルとも呼ばれ、「植物の葉や花、根、幹、枝、樹脂、果皮などから抽出された、芳香性が高い成分」です。

「芳香性が高い成分」とは、私たちが「芳しい香りだな」と認識する成分のこと。

誰しもが、花や草木の香りを嗅いで「良い香り〜」とホッとした経験があるでしょう。

この、気持ちをホッとさせる、心を癒す力こそが、精油が持つエネルギーなのです。

この精油が持つエネルギーは、本物の精油を使うことでしか体感することができません

では本物の精油とは?詳しく解説していきます。

安全で正しい精油を購入しましょう

本物の精油とは

海外では薬としても使われる精油ですが、日本では現在のところ「雑貨」として輸入、販売されています。

ゆえに、精油に関する細かい規制や法律がありません

そのため、大量生産を目的として栽培・抽出の過程で安全面が十分に考慮されていない精油や、大変高価なローズの代わりに似た香りをもつ安い植物が使われている精油などが、多く市場に出ています。

本物の精油とは、植物が育つ土壌から栽培、精油の抽出、出荷に至るまで適切な管理・チェックが行われ、信用のおける質の高い精油のことです。

よく、店舗によって精油の値段が違うことがありませんか?

精油の中でも特に値段が高いローズオットーは、たった1滴の精油を得るために30~50本もの花を必要とします

そのため大変高価な精油となりますが、それは本物の精油であるがゆえなのです

本物の精油を使うべき理由

アロマセラピストとして活動している中で、本物の精油とそうでない精油、また本物の精油であっても古くなり酸化が進んだ精油、様々な精油の香りを嗅ぐ機会があります。

小瓶を開けたばかりの本物の精油の香りは、格別です

モヤモヤとしていた心をスッと浄化し、緊張を緩め、一瞬にして幸福感に包まれたような気分にさせてくれます。

この格別な香りの正体とは何なのか?

それは、「フィトケミカル」という特別な成分に由来します。

植物は動くことができないため、自分の身を守るために、そして厳しい環境下で生き抜くために様々なフィトケミカル成分を自ら作り出します

抗酸化作用、虫を寄せ付けない忌避作用などなど。

そしてこの「フィトケミカル」をうまく人間に使うことで、不調の改善や健康維持に役立てようとしたのが、「アロマ」による「セラピー」なのです。

このフィトケミカル成分は本物の精油にしかありません。

そのため、本物のアロマセラピーを体感するには、本物の精油を使う必要があるのです

購入時にチェックするべき3つのポイント

それでは本題。

精油を購入する時にいくつかのポイントをチェックすることで、それが本物の精油なのかそうではないのかが見極められるようになります。

ここでは、初心者の方でも確認しやすい3つのポイントをまとめてみました。
・植物の学名を確認する。
・抽出部位を確認する。
・オーガニック認証を確認する。

植物の学名を確認する

「学名」とは、全世界共通でつけられた、その植物の名前のようなものです。

例えば、アロマセラピーで最も多く使われるラベンダーを一つとっても、色々な種類があります。

作用が穏やかな真正ラベンダーの学名は「Lavandula angustifolia」、スッキリとしていて作用も強めなスパイクラベンダーの学名は「Lavandula latifolia」となっており、学名を確かめることでその精油がどのラベンダーから採れたものなのかがすぐにわかります。

写真の赤枠部分が学名です。
学名は小瓶に書いてあることもありますが、書いていないこともしばしば。

書いていない場合は、商品説明欄をチェックするか、店頭で確認するのが良いでしょう。

店頭のスタッフに聞いても確認が取れないような店舗での購入はおすすめしません。

抽出部位を確認する

例えば、ラベンダーやローズの精油は「花びら」から、スウィートオレンジやレモンの精油は「果皮」から抽出されます。

中には、同じ植物であっても花びらから採れた精油は「ネロリ」、枝から採れた精油は「プチグレン」となり、成分構成も異なるため、アロマセラピーにおける用途も変わってきます。

画像の赤枠部分が抽出部位です。

一般的に花びらから採れた精油の方が価格が高い傾向にあるため、「ネロリ」と書いてるのに異常に安価であったり、抽出部位が「枝」となっていれば、それは本物の「ネロリ」ではありません。

認証を確認する

世の中には様々な認証が存在しますが、「オーガニック認証」というものがあり、精油を選ぶ際には大変役立つ判断材料となります。

写真はイギリスのオーガニック認証「Soil Association」のマーク。
「健康な土壌が健康な植物を育み、それが健康な体を生んでいく」という理念のもとに設立された認証機関です。

他にも、オーストラリアのオーガニック認証機関である「ACO認証」は、植物栽培の時点で合成肥料や合成化学物質を使用していないことなど、厳しい基準が設けられています。

オーガニックコスメであることを証明する世界的に有名な「COSMOS認証」、アメリカ農務省によるオーガニック認証である「USDA認証」などもあります。

日本では、有機食品であることを証明する「有機JASマーク」が有名ですね。

こういった「オーガニック認証マーク」が付いた製品は信頼のおける精油といえるでしょう

余談ですが、オーガニック認証を取得するにはコストがかかるため、生産過程において厳密な品質管理をしている精油農家でも認証を取得していないケースもあります。

アロマセラピストとしては、こういった農家を応援したいところ…。

購入前に、ブランドの公式サイトや直営店で、栽培から販売に至るまでの背景やストーリーを確認してみるのが良いでしょう。

まとめ

精油を購入する際にチェックするべきポイントについてご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。

・植物の学名を確認する。
・抽出部位を確認する。
・オーガニック認証を確認する。

今回ご紹介したポイントをおさえて、ぜひ本物の精油のアロマセラピーを体感してくださいね。

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